公益社団法人青少年育成広島県民会議

会員募集

平成19年度夢配達人プロジェクト〜北広島町立南方小学校〜

花作り名人に手伝ってもらい,
花畑迷路を作りたい

みんなで協力して花畑迷路を作ります!
 H20年度に夢を実現するための第一歩として,学校・地域の人が集まり,平成20年1月28日(月)に南方小学校で,初めて,夢配達人プロジェクト実行委員会を開催し,夢実現のための体制・計画等をみんなで話し合いました。
ヒマワリ作りの達人から話を伺いました。
 花畑迷路を作るという夢の実現に向け,2月12日(月)実行委員会のメンバーが,三次市君田温泉(産直市場内)で,ヒマワリ作りの達人である小前(こまえ)さんから,話を伺いました。
 畑の耕し方・種まき・畝(うね)よせなどの作業方法を中心に詳しく教えていただきました。
 小前さんは,毎年夏に数千人の観光客が訪れる県内屈指(けんないくっし)の君田の“ヒマワリ畑”を,10数年近くに渡り栽培しているヒマワリ作りの達人です。
 小前さん,どうもありがとうございました。
花畑迷路制作の夢の実現に向け,5月21日(水)ヒマワリの種をみんなで,まきました!
 花畑迷路を作るという夢の実現に向け,5月21日(水)南方小の児童全員(29名)が地域の人約70名と一緒に,夢配達人である"ヒマワリ作りの達人"の指導を受け,ヒマワリの種をまきました。
白い粒がヒマワリの種

 ユーモアを交え観察(かんさつ)ポイントを話す,夢配達人の小前(こまえ)さん
「朝から夜にかけて,ヒマワリの花の向きがどのように変化するか観察してみてください。驚くような発見があります。」
「ヒマワリは,つぼみから花が咲くまでは首が回りますが,花が咲いたら(われわれ)年寄りと一緒で首がまわらなくなるんです(笑)」

 子どもたちは,地域の人が畝寄(うねよ)せした2,500㎡の休耕田(きゅうこうでん)に,地域の人と一緒にヒマワリの種12万粒をまいていきました。
 これから,ヒマワリの観察を続け,満開日(まんかいび)となる8月上旬に地域の人と一緒に迷路を作ることにしています。

 また,地域の各家庭には,プランターとヒマワリの種を配りました。
 8月に,成育させたヒマワリを休耕田に持ち寄り移植(いしょく)するなど,地域を挙げて夢の実現に向け取り組むことにしています。
NHK広島放送局広場でヒマワリの販売体験を行いました!
神田山やすらぎ園で被爆者である入所者への慰問に訪れました。
 花畑迷路を作るという夢の実現に向け取組んでいる南方小の児童全員(29名)が,8月4日(月),NHK広島放送局広場でヒマワリの花の販売体験(はんばいたいけん)を行いました。その後,被爆者を慰問(いもん)するため,神田山(かんだやま)やすらぎ園に行きました。
 午前11時30分,小雨がばらつく中,ヒマワリ販売を開始。
 未だつぼみ段階の花が多く,売れ行きが懸念(けねん)されましたが,子どもたちの頑張りで,次々と売れていきました。
 販売開始わずか一時間足らずの間に,用意した全てのヒマワリ(150本)が完売。大盛況(だいせいきょう)のうちに販売体験は終了しました。
道行く人に積極的に声をかける子どもたち
 初めてヒマワリを買っていただいたお客さんと記念に握手
 また,屋内広場ではNHKピースコンサート(ビオラコンサート)が開催中。
 ヒマワリ販売をしている児童らに,ビオラ奏者の沖田孝司さんから,コンサート出演へのお誘いがあり,急遽(きゅうきょ)参加させていただくことに。これには,児童らもびっくり。
 沖田孝司(ビオラ)・沖田千春(ピアノ)夫妻によるコンサートに,児童全員が参加し,「伝えよう笑顔と心」を手話つきで合唱するなどジョイントセッションを繰り広げました。
 沖田さんの,粋(いき)なはからいで,有意義なひと時を過ごすことができました。
 沖田さん,ありがとうございました!
 午後からは,原爆養護老人ホーム 神田山やすらぎ園(広島市東区牛田新町)にヒマワリを持って訪問。
 子どもたちは全員で「ヒマワリの歌」を合唱し,入所者一人一人にヒマワリの花束を手渡しました。
 南方小の創作曲「ヒマワリの歌」を合唱
入所者にヒマワリの花束を渡す子どもたち
 4つのグループに分かれ,入所者から被爆体験(ひばくたいけん)を直接聞き,原爆の悲惨(ひさん)さと平和の尊(とおと)さを学びました。
入所者から被爆体験を聞く様子
ひまわり畑迷路が完成しました!
 花畑迷路を作るという夢の実現に向け取組んでいた南方小の児童全員(29名)等が,花(はな)の日の8月7日(木),ヒマワリ畑迷路の完成セレモニーを行いました。
 創作曲「ヒマワリの歌」を合唱
 夢を応募した児童(小学5年 平中千亮さん)の挨拶
 第一部はヒマワリの学習発表会。
 子ども自身の司会進行により,児童29名全員が(学年別に)ヒマワリをテーマにした多彩な発表を体育館で行いました。
 1・2年生は,寸劇(すんげき)「ひまわり日記」。ひまわりの生育過程を4人の「ひまわりシスターズ(姉妹)」(4人組の劇中での名称)が元気に演じました。
 3・4年生は「だれでもゴッホ」と題した巨大貼り絵の製作発表。緻密(ちみつ)な協働作業(きょうどうさぎょう)の集大成です。
 5・6年生は,「ひまわり大発見」というテーマで,ひまわりの生体構造・歴史・環境・文化等の観点から,これまで学習してきたことをパワーポイントで見事に説明しました。
 第二部は,いよいよ迷路体験。地域の人と子どもたちは,ヒマワリ畑に移動。夢配達人や地域の人等様々な人の協力で実現した花畑迷路。地域の人は,子どもに導(みちび)かれながらヒマワリ畑迷路を歩きました。
 迷路の各所には文字札が設(しつら)えられており,その文字を組み合わせ語順を並べ替えると…「まんかいになあれ」。
 完成したポイントラリー
 迷路体験後,一人一人がヒマワリに因(ちな)んだ俳句を歌に詠(よ)み,セレモニーは閉会。「畑で太陽の子ども見つけたよ」・「まだ緑,これから黄色楽しみだ」
 花の見頃はもう少し先ですが,この夏,子どもたちは,忘れられない一生の思い出を作りました。
8月下旬,ヒマワリが満開になりました。