公益社団法人青少年育成広島県民会議

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青少年育成カレッジ実施報告

平成26年度第二回総合講座

第二回青少年育成カレッジ総合講座のご報告
平成26年11月15日(土)に県立広島大学広島キャンパスにおいて,
「若者と依存症」というテーマで開催しました。
なお,午後の部(第3講義,第4講義)は講師の都合により休講となりました。

講義1 10:10~11:10
「若者のネット・ライン問題と依存症 Ⅰ 」
 県立広島大学 総合教育センター准教授 学生相談室長 金山健一


 ネット依存・ケータイ依存が大きな社会問題となっています。一日中,インターネットや携帯電話にしがみつく若者が急増しています。なぜ,若者はバーチャルな世界に依存するのか色々なデータをあげながら分かりやすく講義されました。
 このデータの中で目を引いたのが,子どもの死生観についてです。15.4%の児童生徒が死んでも生き返ると思っています。また,中学女子の半分以上が会ったこともない人とメールをし,結果,性非行に巻き込まれる可能性が高くなっています。
 また,10代から30代の死因上位に自殺が入っています。今一番懸念されることは,若者と大人との社会的なつながり,いわゆるソーシャルボンドが不足しているということを話されました。

 

講義2 11:20~12:20
「若者のネット・ライン問題と依存症 Ⅱ 」
 県立広島大学 総合教育センター准教授 学生相談室長 金山健一


 Ⅱ部では,ネットやケータイ依存になっている若者の危険性について事例を通して学びました。
 ケータイ所持が急増するのは学童保育を終了した小学校4年からで,その予防教育の重要性を認識しました。ケータイ被害が急増する中学期では遅いのです。
 また,子どもにケータイを所持させる場合には,事前に子どもと話し合い,家庭において次のようなルール作りが大切であると述べられました。
  1. フィルタリングを設定する。
  2. 3分ルールは使わない。(ラインにおける返信)
  3. 食事中,勉強中は電源を切る。
  4. 寝る時は電源を切る。
  5. 困ったときは相談する。
  6. ルールが守れない時は使用禁止にする。


「認証状」授与式

 青少年育成カレッジでは,所定の20単位(1講座を1単位)を修得された方に,学習したことを評価して「認証状」を授与しています。これまで43名の方が修得されていますが,平成26年度は新たに6名の方が修得されました。