公益社団法人青少年育成広島県民会議

会員募集

平成17年度夢配達人プロジェクト〜広島市立神崎小学校〜

専門家に手伝ってもらって、粘土を動かして作るアニメを作り、
アニメーションフェスティバルに出したい

アニメコンテストに出品する夢がかないます
「クレイアニメを作ってアニメーションコンテストに出したい。」という「夢」にチャレンジを続けている広島市立神崎小の「YUMEッコ!」のみんなが作った新作アニメが,クリスマスイヴの日に広島駅前のデパートであったイベントで上映されました。
あこがれの「広島国際アニメーションフェスティバル」ゆかりの「クリスマスdeアニメーション」で私たちの作品を上映してくださいました。「あの有名な手塚治虫先生や,専門学校のお姉さんたちの作品も上映され勉強になったよ。」
新作「まほちゃんの宝物ゆか人形」です。公園に置き忘れた大切な人形の「ゆかちゃん」がカラスにつれさられ,カラスの子のおもちゃに! それから「ゆかちゃん」が無事に「まほちゃん」のところへ戻ってくるまでの物語です。
 今回の作品は,伊藤有壱先生(アニメ作家)のアドバイスで効果音のつけ方を工夫しました。「最初はどこにどんな音を入れたらよいかわからなくて苦労したけど,みんなで考えてその場面にあった音をつけることができたよ。」
 ずっと私たちを教えてくださった森本一由先生(広島市楠那公民館館長)は「キャラクターだけでなく,ストーリーや効果音も自分たちで考えて,私の想像をこえた作品ができ,涙が出るくらいうれしいです。東京と岐阜(飛騨)のアニメコンテストに出品しましょう。」と喜んでくださり,「コンテストのゆめ」がかなうことになりました。
 コンテストの結果が今からとっても楽しみです。
クレイアニメ作りの活動発表
 11月18日に広島市青少年センターホールで行われた「広島市青少年健全育成市民大会」で,クレイアニメ作りの活動発表がありました。
 私たちは神崎小学校の5年生を中心にして3年生,4年生も加わった「YUMEッコ!」というグループです。今日は粘土を動かして作るクレイアニメ作りの活動を発表します。
 森本一由先生(広島市楠那公民館館長)や伊藤有壱先生(アニメ作家)に教わり,最初の「ゆめパンの大ぼうけん」(⇒左の写真)を作りました。
 それからキャラクターの線を太くしたり,セリフも入れてわかりやすくバージョンアップ。この作品が夏休みにアリスガーデンで上映され,見てくださった人たちから「よかったなあ」と言ってもらえてうれしかったです。
 今は新作「まほちゃんの宝物ゆか人形」(⇒左の写真)を作っています。大切にしている人形を公園のベンチに置き忘れてしまったことから始まるお話です。
 伊藤先生から「もっとキャラクターの顔に表情つけて。音楽は全体につけて。」とアドバイスをいただいたので,これからがんばって完成させて,多くの人に見てもらい「よかったなあ」と言ってもらいたいです。
最後のインタビューで,伊藤先生の「楽しんでやることが大切」という一番のメッセージや,苦労したけど作品ができた時はうれしかったこと,それぞれの将来の夢などを答えました。
 「今日の発表は,最初ちょっと緊張したけどちゃんと発表できてよかったと思います。」
クレイアニメ作りの秘密を教わったよ!
 私たちの夢は粘土を動かして作る「クレイアニメ作り」です。このまえ,紙を使ったアニメ作品「ゆめパンの大ぼうけん」を作りましたが,今度は粘土にチャレンジしたいと思っています。
 それで,3月にも会ってもらったアニメ作家の伊藤有壱さんにお願いして,学校でワークショップを開いてもらいました。
 伊藤先生は,「YUMEッコ!」の3人と一緒にゆめをかなえる12人の仲間に「一緒にがんばりましょう。」とお手紙をくださいました。
 この日のセットは,前の日に伊藤先生や広島市立大学のお兄さん,お姉さんたちが一生懸命準備してくれました。理科室の道具も大活躍しています。
 最初に「みんなでがんばります。」とあいさつをして,それから伊藤先生の作品を見せてもらいました。広島市立大学のみなさんや,森本先生たち手伝いにきてくれた人たちも一緒です。
「ゆめパンの大ぼうけん」を上映しました。伊藤先生から「発想が自由で,見ててワクワクする元気が出る力作です。みんながんばったね。」とほめてもらいました。
 粘土のさわりかたや動かしかた,撮影するとどういうふうに動くか,実際に見せてもらったよ。
  そして,みんなで交替で粘土の形を変えて動かし,撮影する体験をしました。

  それから,いよいよクレイアニメの短い作品を作ってみることになりました。
 「自分だけのキャラクターで自分だけのお話を作ろう」「アニメの中で生物みたいに見せよう」~伊藤先生のお話を聞いて,みんな紙に思い思いのキャラを書いたよ。
 やったあ。自分だけのキャラクターができたよ。たとえばこんなの。
休けい中,粘土が乾かないよう,ぬれペーパーでおおっています。伊藤先生に言われた「キャラクターらしく動かす」ためにはどうしたらいいのかな?
 みんなのキャラクターを合わせて動かして撮影しました。まもなくクレイアニメの完成です。
 4つのグループごとにこんな楽しい作品ができ,みんなで見ました。手伝ってくれたお兄さんお姉さん,ありがとう。
 「教えてもらったことを次にいかせたらいいなと思います。」と伊藤先生にお礼を言いました。先生から「ニャッキ」の絵葉書やサイン,それから「ニャッキ」も1匹もらって,最後まですごく楽しかったです。
アニメ第1作を発表したよ
 アニメ作りにチャレンジしている広島市立神崎小5年生「YUMEッコ!」の3人と小学校の仲間たちが,初めての作品を完成させ地域のイベントで上映しました。
 広島市楠那公民館館長でアニメ専門家の森本一由さんから教わって,ストーリーやシナリオを考えナレーションの練習もしました。
 画用紙を使って,キャラクターや背景などをいっぱい作ったよ。
 カメラアングルの調整方法やパソコンへの入力のやり方を習って撮影しました。
ちょっとずつ動かして撮影しパソコンに入れていきました。今回は1秒間に10コマで2050コマ=3分25秒のアニメになりました。
試写してチェックしているところ。
作品のタイトルは「ゆめパンの大ぼうけん」です。これまで9回の夢講座で,みんなで役割分担して作ったよ。
 そして,いよいよ発表の日がやってきました。
 公園から見えるビルの壁がスクリーンです。コンピュータークラブで作ったショート作品に続き,「ゆめパンの大ぼうけん」を上映してもらいました。
 主人公の「ゆめパン」が,友だちと潜水艦に乗ったりして気ままな旅に出る物語です。みんなの思いをいっぱいこめて作ったよ。
 「自分たちのアニメが上映されて嬉しいな」お父さんお母さんや先生,そして多くの町の人が見てくれました。
 終わってからステージでインタビューを受けたよ。アニメを作るのに難しかっかったところとか将来の夢などを聞かれました。最後に高校生や大学生が作ったクレイアニメの作品を見ました。

 子どもたちは8月30日には,憧れのアニメ作家の伊藤有壱さんからクレイアニメの手ほどきを受けることになっています。「キャラクターを粘土(クレイ)で作るのは難しいので,いろいろなことをたくさん教わりたいです。」と,みんなとても楽しみにしています。
初めてのアニメ作り
 「粘土を動かして作るアニメ(クレイアニメ)を作りたい。」~応募者の広島市立神崎小5年生「YUMEッコ!」の3人を含むコンピュータークラブ19人が,専門家の森本一由さん(広島市楠那公民館館長)の指導でアニメづくりの基本を学習し,夢の実現に向けてスタートをきりました。
 森本先生が準備してくださったクレイアニメの作り方を見ながら勉強しました。「私にもできるかな?」

 「失敗は成功のもとです。こわがらずにチャレンジしてみましょう。」と森本先生。
 画用紙を切ってアニメのキャラクターを作り,背景の絵の上で動かして撮影していきます。撮影用のスタンドは子ども会会長さんの手作りだよ。カメラの位置や角度調節も難しいな。
  森本先生に教わったり,友だちと助け合いながら作っていきました。まだ粘土(クレイ)を使った立体ではないけど,顔の表情が動く作品ができました。

 「この次はタイトル,キャラクター,背景など全部を準備してきて,すぐに撮影を始めましょう。」こうして,少しずつ難しい作品に挑戦していきます。
 目標は,みんながあっと驚くようなアニメを作りアニメフェスティバルへ出品することです。
アニメづくりの夢がふくらんだよ
  憧れのアニメ作家に会えました。『アニメを作るのが上手な人に手伝ってもらって,粘土を動かして作るアニメを作り,アニメーションフェスティバルに出したい』~この夢を提案した広島市立神崎小学校4年の「YUMEッコ!」の児童3人が,幸運にもクレイ(粘土)
アニメ作家からアドバイスを受けることができました。
立体アニメーション作りの達人「伊藤有壱」さんから励ましてもらいました。
 伊藤さんはNHKテレビで放送中のプチアニメ「ニャッキ!」の作者です。
この日3人は,広島市現代美術館で行われている伊藤さんの作品展へ行きました。

 「ニャッキ!」の正体は何物かの幼虫なんだって。名前のわけは歩く様子がニャッキ,ニャッキと聴こえる感じがしたから。~伊藤さんから聞いたよ~
カップに入っているのが「ニャッキ!」です。  
※作品展のポスター。4月9日まで現代美術館で開かれています。

 粘土で作った形を少しずつ動かして撮影し,それをパソコンに入れて作る立体アニメのワークショップを熱心に見学しました。
 伊藤さんにやさしく声をかけてもらい,粘土で形づくりをしてみたよ。
 伊藤さんにアニメ作りのことをたくさん質問~「ニャッキにこめられたメッセージは」「一番難しいところは」などなど。
 「ニャッキを見た人が,ちょっと笑って元気になればいいな」「アイデアが大事だけど,それを思いつくのが難しいな」
~伊藤さんは一つ一つていねいに答えてくれました。
 これから3人は,友だちと一緒に自分たちのアニメ作りにトライしていきます。
 「カメラで撮影するときは上から下に向けてがオススメ」「仲間で意見を出し合おう」「絵の具を混ぜたり,鍋で煮たり電子レンジでチンしたりして思いどおりの色を作ろう」など伊藤さんに教えてもらって「今までわからなかったことがわかりイメージがわいた」と楽しそうでした。
 みんなのいろいろなアイデアが生かせるアニメ作りの夢。大きく膨らんでいくことでしょう。
ワークショップ参加者の作品の一つです。