公益社団法人青少年育成広島県民会議

会員募集

平成21年度夢配達人プロジェクト〜東広島市立平岩小学校〜

チャイルドライフスペシャリストに手伝ってもらい,
検査や治療のために苦痛を我慢している子どもたちを元気づけ,
病気に立ち向かう勇気を与えたい

チャイルドライフスペシャリストの藤原彩さんを学校にお招きしました!
 2月21日(日),全国でも数少ないチャイルド・ライフ・スペシャリストである藤原彩さんを東広島市立平岩小学校にお招きし,「夢に向かって」と題して講演していただきました。
 チャイルド・ライフ・スペシャリスト(以下「CLS」と言う。)とは,闘病中の子どもや入院している子どもの精神的負担をできるかぎり軽くし,子どもの成長・発達を支援する専門職のことです。
 日本国内では未だCLSの資格を取ることができません。
 全国の医療機関で勤務しているCLSは20名程度に留まっています。


 将来はCLSになりたいという応募者の竹野さんと5・6年生児童,そして保護者を含めた総勢約200名を対象に,藤原さんがCLSを目指すことになったきっかけ,またその夢の実現に向けて努力したことなどを語っていただきました。
 藤原さんから「皆さんには,何か得意なものを見つけ伸ばしていって欲しい。それは,夢に向かうプロセスで役に立つし,夢が叶った後でもきっと役に立つものである。」というメッセージが子どもたちに贈られました。

 子どもたちの可能性は無限大です。藤原さんからのメッセージを忘れず,自分の得意なものを,大切にしていってほしいですね。

  講演会の後,竹野さんと数人の友達が藤原さんと懇談することができました。
 夢配達人プロジェクトの夢の実現に向けて,竹野さんはもちろん,同席した友達も,ますますやる気が出たようです。

夢配達人を訪問しました!
 8月9日,子どもたちは,夢配達人であるチャイルド・ライフ・スペシャリストの藤原彩さんに会うため,勤務先の広島大学病院を訪問しました。
 病気の子どもたちを楽しませ,元気づけるためにはどのようなことをすればいいのか…。藤原さんには,訪問した子どもたちの質問に答えていただき,アドバイスをいただきました。

活動の様子です!
 9月,入院している子どもたちに喜んでもらおうと,劇に取り組みました。
 小さな子どもから大人まで誰でも知っているような内容にしたいと考え,「ヘンゼルとグレーテル」を選びました。
 原作に少し手を加えながら配役を決めたり,小道具を作ったりして練習を始めました。
 10月,チャイルド・ライフ・スペシャリストの藤原彩さんから,「子どもたちは,病院や手術室など,どんなイメージを持っているのか聞いてみたい」と要望があったので,6年生全員にアンケートをし,集計してパソコンでまとめました。
 11月,入院している子どもたちに楽しく読んでもらえるような壁新聞を作るため,折紙を折るなど,素材作りに取り組みました。また,学校内の写真を撮るなど,材料集めもしました。

 絵本を作るため,どのようなストーリーにするか内容を検討しました。
 下書きができた時点で,東広島市在住の絵本作家・朝川照雄さんにお願いし,構成についてのアドバイスをいただきました。

作品が完成しました!
 これまで制作してきた紙芝居,壁新聞,劇を収録したDVDが完成し,12月5日,藤原彩さんを平岩小学校にお招きして作品を渡す会を開催しました。
 これまでプロジェクトに取り組んできた子どもたちは,入院している子どもたちに直接会うことができないので,藤原さんに作品を託し,自分たちの思いを届けてもらうようお願いしました。
紙芝居や壁新聞,DVDに収録した劇の内容を
藤原さんに説明しました

絵本の贈呈式を行いました!
 病気の子どもたちのために制作した絵本が完成し,2月20日,平岩小学校の全校集会で贈呈式を行いました。
藤原彩さんに,入院している子どもたちへ届けていただくようお願いしました。
 藤原さんからは,12月に託した紙芝居や壁新聞を見た病院での子どもたちの様子が報告されました。子どもたちはとても興味を持ち,喜んでいたそうです。
実行委員会会長のあいさつ 発案者・竹野直生さんのあいさつ
これまでの取組みについての説明 絵本の贈呈
 
夢配達人・藤原さんのお話  
 贈呈式の後,このプロジェクトに取り組んできた6年生と藤原さんの懇談会が開催されました。
 藤原さんから,病院での子どもたちの様子が詳しく説明されました。
 また,子どもたちは,このプロジェクトや藤原さんの話を聞いた感想などを発表しました。「将来,チャイルド・ライフ・スペシャリストになりたい」という感想もありました。
藤原さんの説明 子どもたちが感想を発表
完成した絵本を見ながら

 絵本は1,000部印刷され,地元の医療機関などにも配布されました。