公益社団法人青少年育成広島県民会議

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青少年育成カレッジ実施報告

平成25年度第二回総合講座

第二回青少年育成カレッジ総合講座のご報告
平成25年12月7日(土)に県立広島大学広島キャンパスにおいて,
「不登校~当事者から学ぶ」というテーマで開催しました。

講義1 10:00~11:00
「不登校とその背景」
 県立広島大学保健福祉学部作業療法学科 助教 永吉美香


不登校は,「学校に行かない・行けない」という行動こそ共通していますが,背景には,発達,家族関係,経済状態,学校体制など様々な要素の影響があり,非行,ひきこもり等,多様な事象とも関連しています。ここでは,不登校のきっかけとなった事柄,不登校への対応について学習しました。


講義2 11:10~12:10
「学校現場から」
 尾道市立広島県尾道南高等学校 特別支援教育支援員 田坂利明


定時制高校という教育現場で,様々な事情を抱えた生徒達と,長年にわたり正面から向き合ってこられた経験を基にお話しいただきました。また,学校現場で見せる生徒たちの本当の気持ちや素顔を短歌にしたためた冊子をいただき,その内容をスクリーンに映し出しながら話される手法は,聴講生の心に響くものがありました。


講義3 13:20~14:20
「当事者・保護者の気持ち」
 司会進行:永吉 美香 ,事例発表:当事者,保護者


不登校を経験した青年や,不登校の子どもをもった保護者の方から,それぞれの立場で不登校のリアルな実態や,関連する問題について話をしていただきました。当事者,保護者ならでは話せない不登校の実態や背景などを聞くことができ,理解を深めました。

講義4 14:20~15:30
質疑&フリーディスカッション「不登校について,できること」


これまでの講義を踏まえ,グループ編成をして,子どもの立場,親の立場などディスカッションの時間を持ちました。それぞれのグループから,子どもたちが豊かに育つためには何が必要かをテーマごとに発表していただき,率直で建設的な意見交換の場となりました。