元気一杯のはじめのことばに続いて,大濱実行委員長さんから「1から10まで子どもがかかわって,こんな立派な船ができたことは大きな財産です。」とお話があり,来賓の青少年育成広島県民会議の山元理事さんは「これからも子どもたちの笑顔がいっぱいのふるさとに」とお祝いしてくださいました。
多くの人が見送ってくれたので,自然と櫓を漕ぐ手にも力が入りました。
「この夏までに木造船を完成させ,みんなで乗ろう」と福山市立鞆小5年生が,夢配達人の船大工 碇侑(いかりすすむ)さんの指導で船造りにチャレンジしています。 1月7日にあった,「瓦据え(かわらすえ)」と呼ばれる船の安全を願う儀式に児童も参加し,組み立て作業が始まりました。 みんなで板に夢実現への思いや設計図を書いたよ。
「プラスチックの船は材料を貼るだけ。木造船はじわじわと作れるところが楽しい。」と話す岡本君。それを聞いて「職人冥利(みょうり)に尽きる。」と顔をほころばせていた碇さん,「この作業場にいつも児童が集まり,一度にたくさんの孫ができたようでうれしい」と話しておられました。 美しい鞆の港にみんなの船が浮かぶのが待たれます。
福山市立鞆小学校5年生の夢(ザ・鞆小 代表 岡本和輝君),『船大工さんに手伝ってもらって,木造船を作り,鞆の港に浮かべて乗ってみたい。』で,船を作る基になる図面作成の参考にしようと,5年生と保護者,夢実行委員会委員が実際に木造船を見に行きました。夢配達人をお願いした地元の船大工の碇侑(いかりすすむ)さんも一緒に行ってくださいました。 12月3日(土),呉市倉橋町の「長門の造船歴史館」を訪れた一行は,倉橋町の船大工の植岬博司(うえさきひろし)さんから復元された遣唐使船について説明を受けました。 「昔の船は中国まで風任せで行っていたんだって」
最後は記念撮影です。今日,参加した大人たちも子どもの頃の気持ちを取り戻したようでした。海に浮かんで…,櫓でこいで…,子どもたちが描く木造船作りの「夢」。いったいどんな夢になるのでしょう。こうして,地域の大人と子どもが共同して取組むプロジェクトがスタートしました。