被爆体験証言者の細川浩史(ほそかわこうじ)さんを学校にお招きして被爆体験談を語っていただきました! |
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2月24日(水),被爆体験証言者であると共に広島平和記念資料館のピースボランティアとして活躍されている細川さんを府中町立府中小学校にお招きし,被爆体験とその体験を通じて思うことを語っていただきました。 |
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細川さんは,原爆で妹・瑤子さんを亡くされました。NHK特集「夏服の少女たち~ヒロシマ昭和20年8月6日~」は,瑤子さんが遺した日記を基に制作されたドキュメンタリー番組です。
細川さんは80歳を越えた今でも原爆の悲劇を語り継ぐため,国内外で講演活動を行っておられます。
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講演会が始まる前,応募者の児童4人が細川さんに対し,学校に来ていただいたお礼の言葉を述べました。
一週間前に4人からの手紙を受け取っていた細川さんは,手紙の主との初対面に,自然と顔がほころんでいました。 |
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5,6年生約200名が体育館にそろい,「夏服の少女たち」のDVDを鑑賞した後,細川さんのお話を聞きました。
細川さんは,話を聞く子どもたちとほとんど変わらない年齢でこの世を去った瑤子さんをはじめたくさんの子どもたちがいたこと,街が一瞬にして消えてしまったこと,ヒロシマの子どもとして原爆の悲劇を語り継いでほしいことなどをお話しされました。
質疑応答の時間では,感性豊かな子どもならではの質問が相次ぎ,細川さんも真剣に答えてくださいました。細川さんのお話は,子どもたちの心に奥深く響いたようです。 |
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講演の後,5,6年生の児童全員がお礼の歌を細川さんに贈りました。感激した細川さんからもまた,子どもたちにお礼の言葉が贈られました。 |
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子どもたちの目線で分かりやすく具体的にお話ししてくださった細川さん。講演を聞いた子どもたちの胸には,平和の尊さが刻まれたことと思います。
今後,どのような詞が作られるのでしょうか。とても楽しみです。 |
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被爆体験談を語ってくれた細川浩史(ほそかわこうじ)さんに,子どもたちからお礼の「文集」が届きました! |
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2月24日に府中町立府中小学校で細川浩史(ほそかわこうじ)さんから被爆体験を聞いた5,6年生210人の子どもたちが,それぞれ細川さん宛てにしたためた手紙をまとめた文集が細川さんのもとへ届きました。
細川さんが一番伝えたかったことをよく理解してくれている立派な文集となっています。 |
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ここで,そのお手紙の一部を紹介しましょう。
「細川さんの話は,原爆を落とされた当時の様子が良くわかりました。そして,改めて平和の大切さを知りました。私は,夢プロジェクトを実行しているけど,「世界が平和になる」と実現できるように頑張ろうと思いました。ありがとうございました。」
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「戦争中のことがよく分かりました。この事を私たちだけじゃなくて,世界中の人に知らせて分かってもらうために歌にして,伝えたいと思っています。瑤子さん(※)の死も無駄にしないようにしたいです。本当にありがとうございました。」 |
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瑤子さんは細川さんの妹で,当時「広島第一県女」の1年生(13歳)でした。瑤子さんは土橋で建物疎開作業中,級友と先生と共に被爆し,228人全員が亡くなりました。
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細川さんはこの文集をご覧になり,次のようなコメントを寄せてくださいました。
「65年前の8月6日,広島では,皆さんと同じ世代のたくさんの少年少女たちの短い命が原爆によって絶たれました。今の平和を大切にし,みんな仲良くがんばってほしい。皆さんが私の話をわかってくれてうれしいです。ありがとう!!」 |
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7月11日,作曲をお願いした吉川晃司さんが府中小学校を訪問し,初めて子どもたちと顔を合わせました。子どもたちは吉川さんと一緒に山際節子さんの被爆体験を聞いた後,歌に入れたいと思っている言葉をそれぞれ発表し,吉川さんから作詞のアドバイスをいただきました。 |
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7月23日,子どもたちが府中町歴史民俗資料館で開催されている原爆展を見学しました。原爆の悲惨さを目の当たりにしました。 |
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7月24日,西村一則さんに被爆体験を語っていただきました。子どもたちは原爆の恐ろしさと平和の大切さを改めて感じました。 |
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子どもたちがこれまで被爆体験を聞き,原爆に関する展示を見て感じたことをそれぞれ発表し,意見交換をしながら平和を願う歌にふさわしい詞を作っていきました。 |
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平和記念公園の原爆の子の像に捧げるため,子どもたちはそれぞれが折った鶴をまとめ,千羽鶴を作りました。 |
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8月6日,子どもたちは吉川晃司さんと共に平和記念式典に参列しました。式典の後は原爆の子の像に千羽鶴を捧げ,吉川さんのお話を聞きました。 |
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式典から府中小学校に戻った子どもたちは,自分たちで作った詞を吉川さんに託しました。 |
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8月21日,吉川晃司さんが完成した歌を携えて府中小学校を訪問しました。子どもたちは完成した曲を聞き,早速,歌の練習を始めました。 |
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8月29日,日本テレビ系列で放送された「24時間テレビ」で,これまでの取組みが紹介されました。番組の中で完成した歌「あの夏を忘れない」を披露し,全国の方に聞いていただきました。 |
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夢の実現に協力してくださった夢配達人の方々(被爆体験を語ってくださった細川浩史さん,山際節子さん,西村一則さん,歌を作ってくださった吉川晃司さん)を迎え,11月5日,府中小学校で歌の完成報告会を開催しました。
これまでの取組みの紹介や完成した歌の披露の他,夢配達人のみなさんへ花束を贈呈し,感謝の気持ちを伝えました。
被爆体験を語ってくださった夢配達人の方々からは,「歌詞に自分たちが使った表現や言葉が組み込まれており,話したことが子どもたちにきちんと伝わり,未来につながっていることを感じました」とうれしい言葉をいただきました。 |
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完成した歌「あの夏を忘れない」を披露し,
会場の全員で合唱しました |
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これまで協力していただいた夢配達人の方々に
感謝の気持ちを伝えました |
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このプロジェクトで新しい歌「あの夏を忘れない」が生まれ,テレビ放送を通して多くの方に聞いていただき,この放送を見た全国の方から「私たちもこの歌を歌いたい」と反響をいただきました。
子どもたちの平和への思いが込められたこの歌が,多くの方により,永く歌い継がれていくことを願っています。 |
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