公益社団法人青少年育成広島県民会議

会員募集

青少年育成カレッジ実施報告

平成22年度第二回総合講座

第二回青少年育成カレッジ総合講座のご報告
平成23年2月26日(土)に県立広島大学広島キャンパスにおいて,
「青少年と薬物」というテーマで開催しました。

10:10~11:10
「精神科医から見た薬物依存」
藤巻康一郎先生

薬物は1回でも乱用。1回でも使用すると「薬を欲しがる脳に変化」する。「一度だけ」は不可能。依存症は見えない病気。薬を持たない。使用しない。薬物に近づけない社会システムの構築が必要です。

11:20~12:20
「薬物依存症者とその家族の抱えるニーズと社会的支援の必要性」
金子 努先生

薬物依存は意思の問題ではなく,脳が変わってしまう病気です。
薬は向こうから寄ってくる状況。例えば深夜のコンビにでも…。
この問題は個人の問題ととらえず,背景や社会との関係から考える。社会的支援の視点からお話しです。

午前中の講義を終えた時点で参加者の脳は「個人の意志の問題」から「依存症は病気」であると変化したようでした。

13:20~14:20 
「日本版ドラッグ・コート」―処罰から処遇へ―
石塚伸一先生

法律の視点から,薬物依存症者には処罰の期間を長くするよりも社会復帰のためのプログラムを個々にあった内容で作成し,支援することが必要と話されました。

14:30~15:30 
「回復への取組」-薬物を必要としない生き方をつかみ取るためにー
井上智義先生

「なぜ薬を使ったか」,「どうして止める気になったか」そして現在取組んでいる薬物依存からの回復支援について当事者の立場から話していただきました。

アンケートを見ますと,医師,福祉専門,法律専門,当事者の講師陣からの講義でとても理解が進んだことが伺えます。







<履修認証制度>
所定の20単位を習得された10名の方に当会議会長及び県立広島大学学長の連名で認証状が授与されました。


-事務局から-
平成22年度青少年育成カレッジ総合講座は,第1回11/27「青少年と自然環境2」,2/26「青少年と薬物」というテーマで実施し,参加者の皆さんと積極的に学びました。来年度も引き続き実施します。
どのようなテーマ設定になるかどうぞご期待ください。皆様の参加をお待ちしています。