公益社団法人青少年育成広島県民会議

会員募集

平成16年度夢配達人プロジェクト〜庄原市高南小学校〜

専門家に手伝ってもらって,
蛍がすむビオト-プをつくりたい。

めざせホタル3000匹!みんなでビオトープをつくったよ
 学校のそばの川をホタルがすみやすい環境にして,一晩にホタル3000匹が飛びかうようにしたい~こんな子どもたちの思いを地域ぐるみで形にしたビオトープが完成しました。
  ビオトープの全景と設計図  
 この日は地域の皆さんに集まってもらって,ビオトープ完成式・幼虫放流会をしました。
 夢配達人のお二人からは「皆さんが自ら学び自らつくったビオトープです。これからも楽しみながらホタルを増やしましょう。」(ビオトープ専門家の梶岡さん。)
 「みんなのホタルに関する知識は日本一。来年こそ3000匹のホタルを目指しましょう。」(ホタル専門家の祖母井さん)と,これからの活動に励ましをいただきました。
梶岡さん 祖母井さん
子どもたちから感謝状を受け取るお二人
 このほか助成団体や地域の協力者の方など,お世話になったみなさんに感謝状が渡されました。
マツダ財団の森川常務理事さん,当県民会議の増原副会長

 それから,子どもたち全員でこの1年間の活動を発表しました。この夢を応募した卒業生の柴田陽介くん(庄原中1年)も後輩たちの発表をうれしそうに聞いていましたよ。
 みんなの活動を歌詞にした「宮内川はだれのもの」という歌も発表しました。
 全員で絵を描いた看板を作り,ビオトープを紹介しています。(この日に除幕したよ。)
 裏にはお世話になったみなさんの名前を入れました。裏のイラストは柴田君が描きました。
 そしていよいよホタルの幼虫放流の準備です。竹炭は地域のおじいさんの指導でつくったよ。川の水をきれいにしてくれます。
幼虫 水辺の草 竹炭
 みんなで育てた,とても大切な幼虫たちです。元気に大きくなってね。
 学校の水槽でも卵から大事に育てたよ。
 ホタルの数を毎晩数えたり身体測定をしたり,いっしょうけんめい観察を続けています。
 大人と一緒にたまった泥を取り,石をならべてすみやすくした川に願いをこめて幼虫を放流しました。
 水辺の草をうえ,竹炭を入れ替えて環境もよくします。
 地域のおじいさんに手伝ってもらって作った観察ベンチもありますよ。
 記念写真もいっぱいとりました。これからもみんなで力をあわせてがんばるぞ!!
「ホタルの里再生にがんばっています!
学校のそばにホタルが住むビオトープを作りたい-。昨年選ばれた子どもたちの夢が地域の大人たちも巻き込んで「ホタルの里」再生プロジェクトとして進んでいます。
 ホタルの数が減少していることに心を痛めた庄原市高南小学校の児童たちは,みんなが集まってホタルを見ながら楽しめるような,地域のいこいの場を作りたいとビオトープ作りの夢を応募しました。そして,「夢配達人」となったビオトープ作りやホタル飼育の専門家の指導を受け,ホタルの観察や幼虫の飼育,幼虫の餌となる「カワニナ(巻貝の一種)」の飼育に取組んでいます。
 また,児童たちは6月11日に地域の大人たちを招いて「ホタル見会」を開き,5,6年生が「家から出る洗剤を減らそう,田んぼに巻く農薬などもなるべく少なくしてください」「家でホタルの幼虫を育ててみませんか」などと協力を呼びかけました。3,4年生はホタルの一生を寸劇にして披露しました。
協力を呼びかける5,6年生の写真 協力ホタルの寸劇の写真
 さらにホタル愛護のメッセージを付けた手作りホタルクッキー(右の写真)を配ったり,ビオトープ予定地の宮内川(みやうちがわ)で,ホタルガイドをしたりして,地域の大人たちに協力をお願いしていました。
 ホタル再生に懸命な児童たちの姿を見て,夢配達人の一人でホタル飼育専門家の祖母井(そぼい)さんは「児童たちはホタルに関して,どんどん難しい質問をするなどとても熱心なんですよ」と日ごろの学習の様子をたたえていました。
 地域の大人たちも,川底の泥の堆積がホタル減少の一因との話を児童たちから聞いて,泥を取り除き石を並べてホタルの住みやすい環境にする工事の資金集めに協力するなど,児童たちの夢の実現に積極的に協力しています。