公益社団法人青少年育成広島県民会議

会員募集

平成19年度夢配達人プロジェクト〜尾道市立御調西小学校〜

ペットボトルを用いて
日本一大きなクリスマスツリーを作りたい

みんなで協力して日本一大きなペットボトルツリーを制作します!
 H20年度に夢を実現するための第一歩として,学校・地域の人が集まり,H19年11月21日(水)に御調西小学校で,初めて,夢配達人プロジェクト実行委員会を開催し,夢実現のための体制・計画等をみんなで話し合いました。
日本一大きなペットボトルツリー制作の夢の実現に向け,実行委員会のメンバーで12月9日(日)三原市久井町にあるペットボトルツリーを見学しました。
 ペットボトル3万5千個・電球5万個を使用した桃太郎をテーマにしたイリュミネーションで,来年度の夢の実現に向けイメージをふくらましました。
日本一大きなペットボトルツリー制作の夢の実現に向け、
子どもたちと実行委員会の皆で3月1日(土)ペットボトルツリーの試作品を作りました。
 最初に、教頭先生から、ペットボトルにバインド線(針金をビニールで覆い被せたもの)を通すため穴の開け方を教えてもらいました。
 教室内ではペットボトルの穴開けやバインド線通しを、屋外ではツリー骨組みにペットボトルをセットするなど、各々作業分担し取り組みました。
 ペットボトルの両側面2ヶ所ずつ(合計4ヶ所)に均等に穴を開けるため、教頭先生手づくりの穴あけカバーをペットボトルにかぶせ、穴開け箇所にマジックで印を付けています。バインド線を通したペットボトルを均整に並べるために必要な大切な作業です。
ペットボトルツリーを設置する予定の校舎屋上を確認しているところ。
試行錯誤しながら、なんとか高さ4m強のペットボトルツリーを作りました。
初めてのツリー制作を通じ、様々な課題が明らかになり、皆でその課題を話し合いました。
~ペットボトルを通じて地球環境を考える~環境講座を受けました!
9月11日(木),御調西小学校で児童全員(137名)が「ペットボトルは地球を征服しないか」と題した寸劇を交えた環境講座を受けました。
尾道市の職員がペットボトルと環境問題について説明している最中(さなか),ごみの衣装を身にまとったゴミラーが突然登場。
「ペットボトルの原料は?」「ペットボトルツリーを作った後のペットボトルはどうする?」「ごみは分別して捨てているのか?」等と,ゴミラーが,矢継(やつぎ)ぎ早に質問を投げかけ,子どもたちは大興奮。
ゴミラーをさすまたで追い詰める教職員
冒頭,かように,子どもたちの問題意識を高めた後,環境問題について説明を行いました。
終盤,再びゴミラー登場。
「(環境を意識して行動するのは)ここ(学校)だけの話でしょう。家に帰ったらすぐ忘れるんだろう!?」と警告。 
これに対して,子どもたちは「ごみを減らします。何回も使いごみを減らします。リサイクルしてごみを減らします」と,3R(リドュース,リユース,リサイクル)の誓(ちか)いを力強く唱和(しょうわ)し,環境を意識した行動について決意を新たにしました。

最後に,ゴミラーが,仮装を脱ぎ去ると中からカエルが…。カエルは,学校の前を流れる御調川からやってきたこと。現在,世界中のカエルが少なくなってきていること。カエルは皮膚呼吸(ひふこきゅう)をするため,水環境が汚染されていると生きていけないこと等を話し,水資源の大切さを教えてくれました。

環境問題という(小学生には)やや遠大(えんだい)なテーマを,巧(たく)みな寸劇(すんげき)で一瞬にして子どもたちに問題意識を芽生(めば)えさせた環境カウンセラーの藤野完二(ふじのかんじ)さん。どうも,ありがとうございました!
ペットボトルのクリスマスツリーの製作作業を行いました!
 12月6日(土)尾道市立 御調西小学校で,地域の人や子どもたち約40名が,小雪が舞う中,ペットボトルのクリスマスツリーの製作作業を行いました。
 当日,夢配達人の島田(㈱福山電業)さんの御配慮で,中国電力から高所作業車を用意していただき,職員6名がボランティアで応援に駆けつけてくれました。
 作業は,夢配達人の島田さんや山本PTA会長をはじめ地域の人の協力で順調に進みました。
高所作業車による作業

 12月20日(土)の点灯セレモニーまであとわずか。当日まで,地域の人は毎週土日に作業に取り組みます。

体育館に納めてあるペットボトル
ペットボトルを運んでいるところ
ペットボトルを巻き付ける子どもたち
見学にきた尾道大学ゴミ部の学生 インタビューを受ける応募児童の豊田さん
ペットボトルで作ったクリスマスツリーの点灯式を行いました!
 12月20日(土)17時から尾道市立 御調西小学校で,地域の人や子どもたち約500名が見守る中,ペットボトルのクリスマスツリーの点灯セレモニーが行われました。
 「ツリー作りを通し,みんなで力を合わせることの素晴らしさを学ぶことができました。これからも,感謝の気持ちを大切にしながら,新たな夢に向かって頑張っていきたい。」
と,あいさつする豊田連伊那さん 
 挨拶する実行委員会会長と県環境県民局長
川井会長 平田局長

 お祝いの言葉を述べる尾道市長と県議
平谷市長 高山県会議員
 ツリーのライトアップのカウントダウンは,地域の人と児童が一緒になって行いました。
 御調西小学校の「にし(24)」,高さ24mのツリー,そして使われたペットボトル24,000個に因(ちな)み「24」秒前からカウントダウンを開始。
カウントダウンする生徒会長

 豊田さん,実行委員会会長,そして教頭先生が点灯ボタンを押すと,赤・青・黄の色とりどりに輝く7体のツリーが夜空にきらめき,大きな歓声がわきおこりました。
 主塔(しゅとう)は,自立式のペットボトルツリーとしては,日本最大級の高さ24m。
 左右に設置された各3体のツリーの間には,サンタクロースと校章をかたどったペットボトルが置かれ,見る人の目を楽しませました。

 引続き体育館で行われた第二部では,児童による劇や音楽発表,地域の人によるバンド演奏等,多彩(たさい)な催し物が行われ,多くの人を楽しませました。
半田教育長 和田教頭

 また地元JAの協力で校庭内には屋台も設置され,ツリーを見に来た多くの人が舌鼓(したづつみ)を打ちました。
ペットボトルで飾られた入口 お礼の言葉を述べる山本PTA会長

 今回の夢の実現により自信を深め,環境問題にも理解を深めてきた子どもたち。これから,各々が新たな夢に向かってチャレンジしていきます!
 ツリー等に使われたペットボトルは,地域の福祉施設を通じ全てリサイクルに出されました。